Climate Bonds Initiative が「Financing Credible Transitions」ペーパーの
東京、2023 年 2 月 16 日、午前 8:00:クライメート・ボンド・イニシアティブは、Tara Climate Foundationの支援を受けて、 「Financing Credible Transitions -信頼できる移行のための資金調達-」ペーパーの日本語版を発表しました。 2020年に最初に発表されたこのペーパーは、企業が温室効果ガスの排出量を削減し、パリ協定の目標達成へ向けた移行経路を見定め、野心的で信頼できる移行戦略を策定するためのフレームワークを提示します。このフレームワークは、特定の事業や資産のみならず、事業体にも適用することが可能で、グリーンボンド市場で一般的な、資金使途特定型アプローチに限定されないものです。
日本の経済産業省 ( METI )は、2021 年に企業や金融機関の脱炭素化への投資を導くことを目的として、「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」を発行しました。日本政府は、トランジション・ファイナンスに関連したガイダンスを世界に先駆けて発表しており、それはトランジション・ファイナンスが脱炭素化にとって重要な手段であることを市場に示しました。 2022 年、日本はトランジション・ボンドの発行数が最も多い国でもありました。
クライメート・ボンド・イニシアティブが提唱するフレームワークは、市場における「トランジション」の定義を統一し、グリーンウォッシングの懸念に対応するものです。その目的は、より大規模で流動性のある気候関連債権市場の形成に寄与する形でトランジション・ボンド市場の加速度的な成長をサポートし、機関投資家には自信を、引受証券会社や銀行にはクリアな視点を、発行体には信頼をもたらすことです。
このレポートでは、野心的なトランジションのための 5 つの原則を提示しています。すべての目標と経路は、以下の要素を満たす必要があります。
1) 2050 年までにネットゼロを実現し、 2030 年までに排出量をほぼ半減すること
2) 科学的知見に基づくものであり、特定の発行体や国に定義されるものではないこと
3) 信頼できるトランジションの目標と経路にオフセットは含まれないこと
4) 脱炭素化への経路の特定には、現在および期待される技術の評価を含めること
5) コミットメントや誓約にとどまらず、運用指標に裏付けられていること
クライメート・ボンド・イニシアチブ、CEO、ショーン・キドニー
「目標を達成する可能性を追求するためには、今、迅速なトランジションを計画する必要があります。日本は取り組みを進めてきました。日本のサステナブル・ファイナンス市場が野心的な目標達成のために成長を続けることを期待しています。」
日本語の「Financing Credible Transitions －信頼できる移行のための資金調達－」ペーパーは、こちらから入手できます。
クライメート・ボンド・イニシアティブには、認証に使用できる複数のセクター基準があり、基礎化学品、水素、鉄鋼の基準は日本語に翻訳されています。
日本の気候関連債権市場を支援するというコミットメントを促進するため、クライメート・ボンド・イニシアティブと公益財団法人地球環境戦略研究機関 （IGES）は協働のためのと覚書を締結しました。しました。
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ルイザ・メロ
アジア太平洋担当コミュニケーション オフィサー
クライメート・ボンド・イニシアチブ
+55 (61) 98209 8126
ガブリエル・カーハート
コミュニケーションオフィサー
クライメート・ボンド・イニシアチブ
+44 7546 645591
gabriel.carhart@climatebonds.net
編集者への注意:
Climate Bonds Initiative について: Climate Bonds Initiative は、低炭素経済への大規模な投資の促進に焦点を当てた非営利団体です。HP: www.climatebonds.net