Press Release
株式会社格付投資情報センター(R&I)、クライメートボンド基準における外部レビュー提供者として認定
Published: 15 Sept 2025
日本のサステナブル・ファイナンス市場を後押し
2025年9月15日、東京 ― 株式会社格付投資情報センター(R&I)は、このたびクライメートボンド基準に基づく外部レビュー提供者として正式に認定されました。今回の承認により、R&Iは従来の認証業務に加え、事業体認証やサステナビリティ・リンク型負債性金融商品(SLD)の認証に関する検証も行えるようになります。
R&Iは1975年に設立された日本最大の格付機関で、国内外の投資家に向けて信用格付や調査・分析を提供しています。従来の信用評価にとどまらず、近年はESG要素の分析においても先駆的な役割を果たし、日本におけるサステナブル・ファイナンス市場の発展を積極的に支援してきました。
今回の認定により、R&Iは、発行体が事業体レベルでの負債・株式やサステナビリティ・リンク・ボンドを、気候変動に対するレジリエント向上・パリ協定に対しての整合を検証することが可能となります。
クライメート・ボンド・イニシアチブのジャパンチームの統括責任者である渡邊有美子は次のように述べています:
信頼できる国内の検証機関が加わることで、日本の発行体は認証を受けやすくなり、市場の信頼も高まり、地域における質の高いグリーン・サステナブルファイナンスの拡大が加速するでしょう。今回の成果は、日本が世界のサステナブル市場で革新と信頼性をけん引する重要な存在であることを改めて示しています。
クライメート・ボンド・イニシアチブ の認証部門責任者であるMarina Strovolidou は次のように述べています:
R&Iの専門性は、クライメートボンド基準の信頼性と国際的な普及を一層強化します。事業体やサステナビリティ・リンク型負債性金融商品の認証を提供できるようになることで、日本の発行体に対し、より幅広い資金調達手段を科学的根拠に基づき気候目標に適合させる強力な手段を提供できるようになりました。
R&Iは長年にわたり培ってきた金融・市場分析の知見を活かし、国際的な信用力と厳格な評価を兼ね備えたサービスを通じて、サステナビリティ・リンク型の金融商品や事業体認証を目指す発行体を支援していきます。
株式会社格付投資情報センター 代表取締役社長 吉田透氏は次のようにコメントしています:
日本の社債発行の約3割は高排出産業によるものです。多様なグリーン資金・トランジション資金を国際投資家に訴求するうえで、Climate Bondsの認証は重要な役割を果たしています。実際に、日本政府のクライメート・トランジション・ボンドも認証を取得しています。今回R&Iが初の認定外部レビュー提供者となったことで、従来から馴染みのあるセカンド・パーティ・オピニオンを認証目的にも活用できるようになりました。今後は、各産業分野や脱炭素の取り組みに関する専門知識・技術的理解を活かし、確かな評価を行うことで、企業のカーボンニュートラル実現を後押ししてまいります。
<以上>
本プレスリリースに関するお問い合わせ:
Leticia Braga Communications Specialist, Climate Bonds Initiative leticia.braga@climatebonds.net
編集者向け注記:
Climate Bonds Initiativeについて
クライメート・ボンド・イニシアチブ(以下、Climate Bonds)は、気候変動対策のために世界的な資本を動員することを目的とした、国際的にも先進的な非政府組織である。
私たちは、タクソノミーやクライメートボンド基準、認証制度、データや分析、専門的な政策・技術的助言など、科学に整合した枠組みを通じて、グリーンおよびサステナブル債券市場の成長を推進している。詳細は当ウェブサイトを参照。
クライメートボンド基準について
クライメートボンド基準は、投資家や金融仲介機関が債券をはじめとするサステナブル金融商品における気候への適合性や環境的整合性を評価するための、複数分野を対象とした科学的根拠に基づくフレームワークです。最新版の「Version 4.3」では、資金使途、資産、事業体、およびサステナビリティ・リンク型負債性金融商品(SLD)の認証をカバーしています。
株式会社格付投資情報センター(R&I)について
株式会社格付投資情報センター(R&I)は、1975年に設立された日本有数の歴史と規模を誇る格付機関です。日本経済新聞社グループの一員として、幅広い金融情報サービスを提供し、金融市場の発展に寄与してきました。近年は信用格付にとどまらず、投資評価や情報提供サービスにも事業領域を拡大しています。
2016年には、日本企業による初のグリーンボンド発行に際し、「R&Iグリーンボンドアセスメント」を提供するなど、ESG金融の外部レビューを先駆的に実施しました。2021年にはClimate Bonds認証制度の公認検証機関となり、2022年には金融庁による「ESG評価・データ提供機関に関する行動規範」への賛同を表明。外部レビュー提供者としての役割を果たすべく、精力的に取り組んでいます。詳細はウェブサイトをご覧ください。
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