Press Release

日本における適応・レジリエンスファイナンス市場の拡大に向けた 三井住友銀行およびSMBC日興証券 との連携

Published: 25 Sept 2026

要旨

  • クライメート・ボンド・イニシアチブ(以下、Climate Bonds)は、株式会社三井住友銀行(以下、三井住友銀行)、SMBC日興証券株式会社(以下、SMBC日興証券)との間で、日本およびグローバルな規模で、信頼性の高い適応・レジリエンス・ファイナンス市場を形成していくために連携することを確認する覚書を締結しました。
  • Climate Bondsは、「SMBCサステナブルファイナンスフレームワーク」(以下、本フレームワーク)に基づく適応およびレジリエンスに関する資金使途カテゴリについて、整合性に関する意見書(Alignment Opinion)を発行しました。
  • 三者はこの連携を通じて、気候基準に関する専門知識と金融市場の経験を結集することにより、適応およびレジリエンスに対する理解を促進し、同分野における資金調達の機会の拡大に貢献します。

 

2026年9月25日、東京:Climate Bondsは、三井住友銀行およびSMBC日興証券と提携し、気候変動への適応およびレジリエンスに向けた資金調達の拡大を支援します。今回締結された覚書は、拡大する気候リスクに対し、地域社会、企業、経済社会がレジリエンスを備え、これを管理するための活動へ資本を動員するための、信頼性が高く透明性のある市場の発展を支援することを目的としています。

覚書の締結に際し、Climate Bondsは、「SMBCサステナブルファイナンスフレームワーク」の一部の資金使途カテゴリについて、Climate Bondsセクター基準およびClimate Bonds Resilience Taxonomyに整合していることを確認する意見書を発行しました。

金融機関が策定したサステナブルファイナンスフレームワークに対し、Climate Bondsがレジリエンス基準への整合性を確認した事例は、日本で初めてとなります。この意見書は、本フレームワークの下で評価された適応およびレジリエンスのカテゴリを対象としています。

 

レジリエンス・ファイナンスへの信頼構築に向けて

洪水、干ばつ、猛暑、海面上昇等の頻発により、社会が気候変動の影響に備え、レジリエンスを高めることを促進する投資の必要性が高まっています。適応とレジリエンスへの資金提供は、温室効果ガス排出削減への投資と並行して拡大しなければなりません。

こうした投資は複数のセクターにまたがり、気候目標への貢献度を評価するアプローチも様々です。明確な適格性の基準と、影響の測定および報告に対する信頼性の高いアプローチを提供することは、金融機関や投資家にとって、投資機会を特定し、自らの資本が支援する対象を理解することにつながります。

三井住友銀行が2026年3月に公表した本フレームワークは、グリーンローンやその他の金融商品を通じて、同行の法人顧客がサステナブルファイナンスにアクセスすることを支援するものです。整合性に関する意見書は、本フレームワークの気候変動への適応に関する事業のカテゴリについて、その適格性について透明性を高めるため、Climate Bondsの基準に基づく評価を提供しました。

 

株式会社三井住友フィナンシャルグループ 執行役員 グループCSuO(Chief Sustainability Officer) 髙梨 雅之 氏のコメント:

「気候変動の影響が顕在化するなか、社会や企業の持続的な成長を支えるためには、温室効果ガス排出量の削減に加え、気候変動への適応とレジリエンスの強化を着実に進めることが重要です。

このたび、三井住友銀行およびSMBC日興証券が、適応・レジリエンス分野で国際的な知見を有するClimate Bonds InitiativeとMOUを締結できたことを、大変うれしく思います。また、SMBCサステナブルファイナンスフレームワークにおける、適応・レジリエンスに関連する一部の資金使途について、整合性に関する意見書を取得できたことは、同分野への資金供給の信頼性と透明性を高める重要な一歩であると考えています。

SMBCグループは、本連携を通じて、お客さまや地域社会が抱える課題への理解を深め、グループの幅広い金融機能を活かしながら、適応・レジリエンスに資する取組みへの資金の流れを拡大し、お客さまとともに、気候変動に強く、持続的に成長できる社会の実現に貢献してまいります。」

 

Climate Bonds Initiative CEO 兼 共同創設者 ショーン・キドニー のコメント:

「レジリエンスは、投資アジェンダにおいてより大きな比重を占めるようにならなければなりません。経済の基盤となるインフラ、企業、地域社会を守り、次の洪水や熱波が襲う前に資本を動員する必要があります。

三井住友銀行およびSMBC日興証券との連携により、この市場の成長を後押しする基準と金融の専門知識が結集されます。明確な基準は、貸し手や投資家に対し、レジリエンスへの資金提供を行うためのより強固な基盤を提供します。これは日本にとって重要な一歩であり、その信頼をさらなる投資へとつなげる機会でもあります。私たちは、将来のレジリエントな社会を築くために、迅速かつ大規模に行動しなければなりません。」

 

Climate Bonds Initiative 日本統括責任者 渡邊 有美子  のコメント:

「日本には、適応とレジリエンスへの投資を拡大する喫緊の必要性があると同時に、大きな機会が存在しています。この社会的なニーズを具体的な投資機会へとつなげていくためには、信頼性の高い適応・レジリエンス投資とは何かをより明確にするとともに、その効果を適切に評価するための確かなアプローチが必要です。

Climate Bondsが有する国際的な基準や信頼性の高い投資フレームワークに関する専門性と、三井住友銀行およびSMBC日興証券が有する深い市場知見や幅広い顧客基盤を組み合わせることで、レジリエンスに対する社会的ニーズと、それを支える資金とのギャップを埋めていくことができると考えています。今後、市場関係者のみなさまと連携しながら、市場の信頼性を高め、さらなる投資を呼び込み、日本における適応・レジリエンス金融市場の発展を加速させていくことを楽しみにしています。」

 

日本および国際的な市場成長の支援

本覚書に基づき、三者は日本および海外における適応・レジリエンスファイナンスを推進するための取り組みを検討します。取り組みの範囲には、適応・レジリエンス分野に関連する国内外の原則、基準、タクソノミー、認証および評価手法、インパクト測定や報告に関する知見の共有、意見交換、市場発展に向けた協力も含まれます。

この連携は、Climate Bondsの気候ファイナンスにおける基準および市場開発に関する専門知識と、三井住友銀行の資金調達能力および顧客基盤、さらにSMBC日興証券の資本市場における経験とネットワークを融合させるものです。

金融機関、企業、投資家、その他の市場参加者との対話やコミュニケーションを通じて、各当事者は適応およびレジリエンスファイナンスに対する理解を深め、より幅広い資金調達および投資機会を支援することを目指します。

以上

 

取材および詳細情報については、以下までお問い合わせください: 

シェン・シャオヤン
シニア・コミュニケーション・マーケティング・スペシャリスト
Xiaoyan.shen@climatebonds.net

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[SMBCサステナブルファイナンスフレームワーク]

報道関係者向け注記

Climate Bonds Initiativeについて:Climate Bonds Initiativeは、気候変動対策に向けたグローバルな資本を動員する、世界をリードする国際的な非政府組織です。当団体は、タクソノミーや基準といった科学に基づいた枠組み、認証制度、データや知見、そして政策・技術面での専門的な助言の提供を通じて、グリーンおよびサステナブルボンド市場の成長を推進しています。詳細については、当団体のウェブサイトをご覧ください。