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シンガポールでのアジア太平洋地域におけるクリーンエネルギートランジションの推進
Published: 18 Sept 2025
シンガポールでのアジア太平洋地域におけるクリーンエネルギートランジションの推進
アジア太平洋地域がネットゼロ社会に向けて舵を切る中、課題は目標設定にとどまりません。トランジションを確実に高めるには堅牢な枠組み、十分な資金動員、そして政策的支援が不可欠です。
独立行政法人国際協力機構(JICA)は、日本およびシンガポール政府の支援を得て、「21世紀のための日本・シンガポール・パートナーシップ・プログラム(JSPP21)」を企画・推進してきました。このプログラムは長年にわたりに国間協力のモデルとして、平和と安全、脆弱性への対応、民間セクター開発、防災、気候変動など重要分野における能力構築を支援してきました。
その取り組みの一環として、1994年以降、両国は約400の研修コースを実施し、7,000人以上の参加者に学びと交流の機会を提供してきました。技術研修、政策対話、地域協力を組み合わせることで、参加国がより迅速に持続可能な発展への道筋を描けるよう後押ししています。
クリーンエネルギートランジションへの実践的なアプローチ
2025年8月18日から22日にかけて、シンガポールで「ネット・ゼロ目標に向けたクリーンエネルギー導入」と題したトレーニングコースが開催されました。バングラデシュ、カンボジア、フィジー、インド、インドネシア、ラオス、モルディブ、ネパール、パキスタン、パプアニューギニア、スリランカ、タイ、東ティモール、トンガ、ベトナムの環境・エネルギー関連省庁から、約25名の政府関係者が参加しました。
クライメート・ボンド・イニシアチブ(Climate Bonds)は8月19日に「信頼性のあるトランジションの推進:国際基準とASEANの展望 」をテーマにセッションを担当。日本統括責任者の渡邊有美子とシンガポールのタクソノミー・マネージャーであるカリン・タンが登壇しました。
渡邊より、日本のGX進戦略とトランジションファイナンスの枠組みを紹介し、低炭素で持続可能な経済へのトランジションを支える資金動員の重要性を強調。日本がこの分野で国際的な議論をリードし、実践的なモデルを示していることを解説しました。
タンは、アジア太平洋地域におけるサステナブルファイナンス・タクソノミーの最新動向と国際的なベストプラクティスを紹介し、特にタクソノミー間の整合性確保や、トランジションの要素をどう組み込みといった重要課題について議論を深めました。さらに、タクソノミーが資本フローの活性化や国境を越えた資金調達を後押しし、経済全体の脱炭素化に貢献する具体的なメリットについても説明しました。
Climate Bondsは、日本のサステナブルファイナンス分野でのリーダーシップを活かし、地域パートナーと協力して信頼性の高いトランジション経路を構築し、ネットゼロ社会への資本動員を推進し続けます。
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